表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
529/1664

057-見えない力、自分を信じて-1P



 白い獣が必死に駆け寄ろうとする中、満面の笑みを浮かべる僕の間にふわりとロザルトの花びらが舞い込む。それは僕と獣を引き裂こうとしているように包み込んでいく。


 徐々に視界がロザルト色に染まり、なにも見えなくなった頃、


「あっ、う──な、に……これ……」


 目の前は真っ暗になり、それと同時に激しい頭痛が襲い始める。


 頭に鈍い痛みが走り、立っていることすらままならない。体温が次第に下がり気分も悪くなっていく。


 なにが起こっているの? そう思ってもなにも理解できない。あの文言のせい? そんな疑念を覚えるけど、プツリと糸が切られるように僕の意識も途絶える。


 なにも感じない、なにも聞こえない、なにも見えない。真っ暗なそこ。目を開けているつもりなのに、瞼が重くて開かない。


 僕は死んだ……のかな? 何度目だろそんな縁起でもないことを考えるのは……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ