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-成長、そして覚悟-6P
あ、これは流石にまずい……死ぬかも……。
カルマンが構えた鎌の軌道を見れば、僕の首を一瞬で刈り取ることができるということはすぐに理解できる。
それを回避するには、第三者が降って湧いて出るように助けてくれる。それか……カルマンが寸前のところで自我を取り戻し、止めることしかない。
今の流れならば間違いなく僕は死ぬと思う。
そう理解した瞬間、背中に冷たい汗が滲み、気持ち悪いほど冷や汗が一筋、背中を伝い落ちるのを感じた。
〔強きは勿れ。弱きを屠れ。白き光の導きをメルキセデクの名のもとに、囚われし罪人を贄とせよ
………………ロザルト・ガルディアン〕
その瞬間、脳内でそんな文字が書き起こされる。
この言葉は……一体どこから?
よく判らない。だけどきっと、なにか意味があるに違いない。もしかすると──