表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
519/1664

056-成長、そして覚悟-1P



「主様、大丈夫ですか?」


 白い獣は、黒い獣と対峙しているにも拘わらず、僕が覚束ない様子で防御しているのが目に余るんだと思う。心配そうに何度も僕の方を確認する。


「大丈夫! 君は、そっちに集中して!」


 そんな獣に明るく言い切る。


 だけど、実際は痩せ我慢にもほどがある。心は焦りと不安でいっぱいいっぱい。


 カルマンの目は赤く光り、僕の声も届かない。理性を失い、既に僕の知っているカルマンじゃない。


 それはどこか赤い月のせいなようにも感じられる。でもその理由がまるで解らない。徐々に人ならざる者として、人を捨て獣に成り下がるカルマンに、僕の焦燥感はピークに達する。


 どうすればいい? どうすれば、カルマンを元に戻せる?


 カルマンの一振はとても重い。だけど、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ