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-魂の覚醒-7P

 ※※ ※ ※※ ※ ※※ ※ ※※ ※ ※※ ※ ※


 僕がまだ四歳くらいの頃。


 母さんとはぐれ迷子になっていた時、僕とさほど歳の変わらない少年? が、正気の沙汰とは思えないほど、奇妙な雰囲気を漂わせる魂を遣う者(シシャ)と、武器を交え闘っていた。


 なぜ少年が疑問形かと言われると、髪が長かった記憶があるから。


 長髪は女の子の特権だと思っていた僕に、違うと教えてくれたのはカルマンだ。


 カルマンは、長く伸びる黒髪を頭上でひとつに束ねている。だからその子も、もしかすると少年だったかもしれない。という気持ちがある。


 まあ……。記憶に残る太刀筋から、少年だとは思うんだけど……。


 なぜ今なのか? それは僕にも判らない。ただ、カルマンをみているとふと脳内に再生された。


 あの時の少年は今の僕と同様に、生死の狭間に投げ捨てられた様に、魂を遣う者(シシャ)へ向ける全ての攻撃に、重みがあるように感じた。


 死にたくない。死んでたまるか! その少年からはそんな強い意志が漂い、魂を遣う者(シシャ)はどこか奇妙な笑みを浮かべていた。


 カーンッ。キーンッ。と金属音がぶつかり合い、激しく火花を散らす。


 両者一歩も引かぬその闘いに、僕は部外者ながら息を飲んだ。


 それは美しいという感覚からじゃない。そもそも、その二人からは美しいだとか、憧れなんてモノは一切感じなかった。


 ただ、

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