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-魂の覚醒-6P

 植物と金属。勝つのは金属が優位に立つはず。


 だけど、具現化されたモノだから?


 僕のロザルトの鞭は、金属じゃないはず。なのに金属音を立て大鎌の攻撃を受け流し、防御する。


 まだうまく使えるわけでもない。それに足取りも覚束ない。一歩間違えれば死の淵へ落ちていく。そんな危うい僕の太刀筋は、今の正常な判断ができそうにないカルマンにとって、格好の餌食だろう。


 生きるか死ぬか?

 そんな緊張感が僕を駆け抜ける。


 それと同時に、僕はこんな緊張感を知っている気がする。


 なぜだか解らないけど、僕の目の前にいる正気じゃないカルマンを見ていると、昔の記憶が蘇り、鮮明に脳内で再生され始めた──

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