表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
505/1663

-魂の覚醒-5P

 カルマンは僕を殺さない、僕を守ってくれるはず。そんな気持ちが捨てきれない。きっとこの考えを普段のカルマンに言えば、「甘いな」なんて言われるかもしれない。それに、ただの僕自身の驕りであって全面的に間違っているかもしれない──


 だけど……それでも──っ! カルマンのことを信じたい。だから僕が止めなきゃ!


 僕は感情論と本能で揺れ動きながらも一つの答えを導き出したと同時に腹を括り、深く息を整えたあと、ロザルトの鞭を具現化し、防御体制へ入る。


 止めなきゃ。止めんだ! そう決意するも、冷静に考えて、僕にできるの? そんな疑念が悪魔のようにつきまとう。


 その疑念の通り、僕にはきっと無理だと思う。だって、相手はなんたって教会が誇る最強の魂を遣う者(シシャ)、カルマンだから。


 カルマンと闘おうなんて無謀にもほどがある。


 逃げたくもない、死にたくもない! そんな甘い考えなんて今は持ってられない。ならどうする? 僕の命に変えてでもカルマンを止める。止めなきゃいけない。死を覚悟してでも……っ!


 でも死ぬのは怖い。だから頑張れ僕。そう自分に言い聞かせ、鞭を握る手に力を込めた。


 キーンッ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ