16歳の誕生日-3P
急に変なこと言わないでくれないかな!? そんな小言を垂れながらリビングへ戻ると、テーブルには、さっきまでなかったはずの美味しそうな香りを漂わせる朝食が!
朝食はとても豪華で、メインディッシュはカリュッシュの腸詰め! そんな腸詰めの彩りを良くするためか、緑や赤、黄色の果菜類や根菜類が添えられ、その下には瑞々しい緑の葉菜類が敷かれている。
そんな青々しい野菜や、ほんのり香ばしい肉の香りが僕の鼻孔をスッと抜け、自然とヨダレが……ジュルリ。
そんな朝食を吟味しながら、今日のモーニングティーはなんだろ? なんて考えていると、
「リーウィンちゃん、ちゃんと目は覚めたかしら〜? 今日は何の日か分かる〜?」
そんな僕を横目に母さんは、上機嫌に微笑む。
「今日は、魂の使命こん願者になれる日だよね!? 昨日は楽しみすぎて寝付けなかったよ!」
僕はソワソワしながらも、今日の特別なイベントがいかに楽しみか、笑顔で答えた。
だけど、母さんの求めてた回答はそれじゃなかったらしい。
「半分は正〜解。でも〜、半分は不正解よ〜?」
そんなことを言いながら、「もっとほかにもあるでしょ?」なんて悪戯っ気な笑みを浮かべる。
「……?」
だけど僕には心当たりがない。今日は魂の使命こん願者登録をする以外になんか用事あったっけ?