-ツカイマの間に隠された部屋-2P
よく解らないことを言い始めた。
「……?」
だけど僕は、ケルヴィムが言いたいとする事柄がなんなのか知らないし、心当たりもない。首を斜めにして目を瞬かせるので精一杯だった。
そんな僕の戸惑いなんてこのケルヴィムは知るはずもなく、
「今回は見逃してやるが、次回からは魂を導く者から離れるんじゃないぞ!」
なんて僕に偉そうな態度で注意したあと、なぜか魂を守護するモノの間まで案内してくれた。
なんか不幸中の幸いで怒られなかったけど、凶器を持った男って誰? そういえば、魂を守護するモノの間を探している時に、『甘ったるい香りを口から漂わせ、凶器を持った男が──』なんて誰かが言ってたっけ? なんか判んないけどまぁ、無事に着けたってことで一件落着! といきたかったけど……。僕は大きな深呼吸をひとつ。
だって目的地である魂を守護するモノの間は、扉を開ける前から錆びた鉄の様な臭いや、ナニカが腐った様な異臭を放っていて、覚悟を決めなきゃとてもじゃないけど入ることができなそうなんだもん!
なにこの臭い……。錆びた鉄のような臭いは、『魂を守護するモノを創るには、ある程度の血液が必要』だって、あの聖職者もどきのセラフィムが言ってたからきっと血液なんだと思う。
だけど腐敗臭に似た異臭は一体なに? もしかして、魂を守護するモノって創るのに失敗したりする……? 僕はそんなドギマギした感情を覚えながらも、袖で鼻を覆い扉を軽く押してみた、
だけど扉は、想像以上に重く、軽く押すだけじゃびくともしなくて内心、驚いてしまう。
気を取り直し、扉を力強く押すと、ギィィィィ。と恐怖をあおる様な不快音を立て、扉自体が錆びているのか、ゆっくりと開き始めた。
開いた扉の中へ一歩踏み出すと、これまた目を刺し抉る様な異臭が僕を襲い、立っているのもままならない。
えっ、こんなところで魂を守護するモノを創るの?




