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16歳の誕生日-2P
ハッ! 今日は、魂の使命こん願者登録する日じゃん! 僕はそれを思い出し、ベッドから飛び起き、慌ててリビングへ向かった。
そして、リビングに着くなり、寝ぼけたまま食卓に腰を下ろした僕に、背を向け朝食の支度をする母さんは、
「リーウィンちゃん、おはよう〜! 顔を洗って、歯を磨いて来るのよ?」
そう指示をしてきた。
「ふぁーい」
そんな会話のあと、僕は洗面所へ。顔を洗って歯を磨いて──うぅ……眠い……。
歯磨きの時間って退屈だし、シャカシャカって一定のリズムが刻まれるから眠たくなるよね……。そんなことを思っていると、
「リーウィンちゃん〜! 起きてる? ちゃんと起きてないと、チュウしちゃうわよ〜?」
母さんがちゃめっ気たっぷりな言葉を発する。そんな言葉に思わず面を食らい、危うく歯ブラシを飲み込みそうになる。危ない、危ない。