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カルマンの逃亡と平手打ち童女の登場-7P
そんなやり取りを数度、繰り返し、アリエルは根負けしたように大きく息を吐く。そして、かなり不満気な態度を見せながらも、僕を魂の使命こん願者登録の部屋まで案内してくれた。
「ねぇ、ところでアリエルちゃん? が言う、ご主人様って誰のことなの?」
その道中、僕はアリエルの言うご主人様が誰なのかを確認した。
確認しないことには、ご主人様と呼ばれる特定の誰かを見つけることなんて不可能だし!
「はぁ? あんた間抜け? ずっと楽しそうに話してたじゃない!」
「えっと……カルマンのこと?」
楽しそうに話をしていた? 今日、僕が話をしたのは、アリエルを除き、ケルヴィムにセラフィム。それから……カルマンくらいだよね? でも楽しそうに話はしていない。誰のこと? 一瞬そう思ったけど、カルマンの嫌そうな表情を思い出し、ピンと来た。
というか、今まで気づかなかった僕もどうかしていると思う、うん。




