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カルマンの逃亡と平手打ち童女の登場-5P
僕はここに来た理由を思い出し、辺りを見渡した。
だけど人影なんてどこにもなく、死角になりそうな場所も特にない。
「バレなきゃ問題ないわ!」
そんな僕の質問に童女は、かなり間を開けたあと、バレれば怒られる。そう言いたげな声色で返してきた。
「いや、バレたらどうするのさ! 僕、一般人だよっ!?」
「そんなの、アリエルが知ったこっちゃないわ!」
「えぇ……」
「で、ご主人様は?」
「あっ、えっと……誰もいないかな? もう教会内には居ないんじゃ……? それに僕、魂の使命こん願者登録しなきゃだから、もう今日は勘弁してくれないかな?」
僕は諦めも肝心だよ。そう促し、自身が教会へ訪れた理由を告げる。
「あっそ。仕方ないから今日は見逃してあげる。でも、これは貸しだから!」




