カルマンの逃亡と平手打ち童女の登場-3P
そう思いながら思考を停止していると、
「あーーっ! あんたのせいで、ようやく見つけたご主人様に逃げられたじゃない!」
キョロキョロと辺りを見渡し、誰かの存在が消えたことを理解した童女は、すごい剣幕で僕に詰め寄る。
「いや、えっと──。話が見えてこないんだけど、ご主人様って誰?」
「ご主人様はご主人様よ! あんたのせいで、ご主人様から逃げられたんだけど、どう落とし前つけてくれんの?」
童女は可愛らしい見た目とは裏腹に、かなり気が強いらしい。可愛らしい顔が台なしになるくらい、眉間に皺を寄せ、威圧的な態度で僕の胸ぐらを掴む。
「いや、どう落とし前つけるのかって言われても……僕も被害者だし……えっと──」
なんか怒ってるけど僕、被害者だよ? そんなことを考えながらも僕は、童女を刺激しないように苦笑いを浮かべ、視線をあちらこちらに飛ばしていると、
「なに被害者面してんの? これはあんたの責任なのよ!?」
童女は、僕の話に耳を傾ける気なんてさらさらないらしく……。全く理解していない僕を一方的に責め立て続けた。
「はぁ……一先ず、そのご主人様? を探すのに協力するよ」
数分後、童女の怒りは収まらず、僕は溜め息混じりに、服なんかに付いた塵や、埃を払い落とし立ち上がる。
そんな僕の提案に童女は、そのまま逃げるつもりだったの? そう瞳で訴えかけ、
「当たり前よ!」
なんて言いながら、問答無用で僕を連れ回した。
まず初めに、不自然に開いた窓の外を確認する。




