-不快な青年-19P
めちゃくちゃバカにされてる。
なんなのこの人!? めちゃくちゃ性格が悪いんですけどぉ!? 一瞬でも、教えてくれるんだ! なんて期待した僕が悪かった! そうだね。教えるなんて一言も言ってないもんね! なんて不貞腐れながら睨みつけ、カルマンから逃げ出そうと再び抗う。
だけど、そんな抵抗は無駄でしかなく、カルマンは僕の襟を再度、掴み、
「まあ、待て。はー、こんなに笑ったのは久しぶりだ。俺を笑わせた礼だ、魂の色を教えてやる」
そんな提案を口にし始めた。だけど、もう騙されないもん! 僕はそう内で零しつつ、
「どうせまた、僕をおちょくろうとしているんでしょ? あといい加減、僕の襟掴むの辞めてくれないかな?」
目尻を吊り上げ眉をしかめた。
そんな僕にカルマンは、
「悪かった。おちょくりがいのある顔をしていたもんでな、つい」
謝罪にもなっていない謝罪をしたあと、一呼吸置き、
「おまえの魂の色は無色透明だ。そしておまえの魂は、他の魂より脆い。魂の使命こん願者になるならば、それを念頭に置いておけ」
そう続けた。
……あれ? 意外と優しかったりする? それとも僕はまたおちょくられている? 僕はそんな疑心暗鬼に囚われながらも、
「あり──」
『ありがとう』そう伝えようと口を開くけど、
「少し黙れ」
急にそんなことを言われ、僕の言葉は封じられた──。




