-不快な青年-16P
「はぁ? なんだそれ。おまえは、おとぎ話の主人公にでもなったつもりか? 魂の使命こん願者にどんな憧れを抱いているかはしらないが、そんな平和ボケした脳みそで、魂の使命こん願者になれると思っているのか? それに、正直に言って足でまといだ。神などという妄言を口にするのは良いが、バカも休み休みに言え」
青年の口から出てきた言葉は予想だにしていないものだった。
青年は神など存在しない。そんなものを信じる奴はバカだ。不快だ。そう言いたげに鼻を鳴らし、鋭い眼光で僕を睨みつけたあと、嘲笑う。
青年の言い分は間違いじゃない、だけど──。
「はぁ〜!? 教会関係者なのに、どーして神の存在を否定するのさ! おかしいでしょ!? それに、理由を言えって言ったのは君じゃないか! 頭ごなしに人の言い分を否定するのは、人としてどーかと思うんだけど!?」
なんてムキになり、早口でまくし立てていた。そして全部、言い終わりスッキリすると同時に僕は、我に返り、顔を青ざめさせる。
でも、全部言いきったあとに我に返っても、もう遅い。僕は冷静さを取り戻すと同時に、逃げ出そうと背を向けた。
だけどそんな僕の襟ぐりを掴み、なに逃げようとしているんだ? そう言いたげな様子で青年は僕を制止したあと、




