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-不快な青年-15P
だから答えなんて見つかるはずもない。見つからない答えを脳内で、円盤でも回すようにグルグル探し続けた。
そんな僕に青年は、時間は有限だとでも言わんばかりに大きな欠伸をしたあと、
「それは、なんだ?」
そう、冷たい声色を僕に向ける。だけど、僕の返答を待つ気は少しくらいあるらしい。なんとなく、態度からそう読み取れる。
だけど、どうしよう……。なんて説明すれば……? そんな焦りはどんどん僕を深淵に引きずり込み、
「えっと……。それは……ばく然としていると言うか……。なんとなく、ならなきゃいけない気がしていて──」
そう言いかけた瞬間、ナニカに導かれるように頭の中で、『運命の歯車が──』今朝の夢で印象に残る言葉がふっと浮かび、
「──っ! 神託を貰ったんです!」
とっさに僕はそう口にしていた。
別に嘘をついているわけじゃないから問題ないはず。それに、神の存在を信じない人なら、かなりグレーな言い訳。だけど相手は教会関係者だ。きっと信じてくれる! そう思っていたのに──




