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【累計10万PVありがとうございます! 水・土更新】未完のゼーレ〜仮初を暴きし世界《Evanescens: Revelans Genesis》  作者: 月末了瑞
序章(起)『母の想いと子の願い』〔世界観や主に過程など〕

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-不快な青年-14P

「おまえのような弱者が、魂の使命こん願者(ドナー)になったところで命を捨てに行くだけだ。辞めておけ。どうせおまえも、本心から魂の使命こん願者(ドナー)になりたいとは思っていないんだろ?」


 そう発すると同時に、僕から魂の使命こん願者(ドナー)登録の書類を奪い取ろうと手を伸ばす。


 そんな青年に僕は警戒心を覚え、


「え、ちょっと待ってください! 僕は自分の意思で魂の使命こん願者(ドナー)になりに来たんです! 勝手なことしないでください!」


 怒りや焦り、それから困惑なんかを覚えながらも、語気を強め抵抗した。


 そんな僕に青年は、一瞬、目をパチクリとさせながらも、かなり傲慢な態度で見下し、


「ほぅ。自分からなりに来たと? 面白いことを言う奴だ。ならば良いだろう。なぜ魂の使命こん願者(ドナー)になりたいんだ? 俺が直々に聞いてやる」


 どこぞのお偉いさんにでもなった気分でいるのか、再度腕を組み直し「早く応えろ」なんて僕を急かす。


 ちなみに、魂の使命こん願者(ドナー)に面接なんてない。申請して登録すれば誰でもなれる。


 だから本当は答える義務さえない。なのにも拘わらず僕は、バカ正直にその理由を探し、


「それは……」


 そう言葉を濁していた。


 実際、魂の使命こん願者(ドナー)になりたい理由なんて僕自身、解らない。

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