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-不快な青年-13P
そんな不満をポツリと零す。
「なんだ? おまえ、魂の使命こん願者の仕組みも知らないのか?」
「仕組み……?」
「はぁ──。おまえ、それも知らないくせに、魂の使命こん願者になりたいとか言ってたのか? ──ああ。いや、クソジジイから無作為に選出された口か」
そんな僕の態度に青年は、嘲笑うように腕を組み直し考え込んだかと思うと、ピンと来たんだと思う。そんな答えを導き出し、盛大に溜め息を漏らす。
実際のところ、僕は魂の使命こん願者関連のことも、仕組みも全く知らない。だから無知だと言われても、仕方ないかも。でも、大概の一般人はそうだと思う。だって、それを知るには、大図書館へ入る資格を得なきゃいけないから。
だけどその資格を得るには、魂の使命こん願者になるしかない。逆に、それ以外で知る方法はないという矛盾が存在する。
僕はそんな事実を受けいれかけ、呑み込もうとしたけど、ん? クソジジイって誰? そんな疑問に脳が支配されていく。
そんな僕とは裏腹に、青年はあれからかなり熟考していたんだと思う。




