-不快な青年-12P
そして面白いのが、『白』は神自身を表す色で、『黒』は悪魔を象徴する色だから存在しない。って教えてもらったような気が……。
で、目の前の青年は白いローブを着ている。どうして? 白も着用可能になったとか? 僕はそんな疑問に首を捻っていると、
「ふっ──」
青年は一瞬だけ眉をピクっと動かし、鼻で笑う。
「えっ?」
「いや、なんでもない。おまえ、魂の使命こん願者になりたいのか」
なんで僕、急に鼻で笑われたの!? え、変なことでも言ったかな……?
「あっ、えっ……はい! 魂の使命こん願者にはえっと──」
開口一番、鼻で笑ってくる青年に、少し不快感や困惑を覚えながらも、無難に返そうと口を開くけど、鋭く冷めた目に僕の体は、無意識に凍てつき足が震え始める。そして、脳が早く逃げた方が良い、そう喚起し始める。
青年はそん僕の足元を見ながら、偉そうに腕を組み見下したあと、
「そうか。だが見るからにヘタレそうだな。魂の使命こん願者になったところでおまえも所詮、実験道具にされるだけだ。命を捨てたくないなら辞めておけ」
なんて言いながら再度、鼻を鳴らす。
そんな青年にムッとした感情を抱えながら僕は、
「えっ……? なんで僕、初対面の人にそんなこと言われているの?」




