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-カルマンってほんと気持ち悪い-7P
念の為、僕はフェルにどうやって対処するのか聞いてみた。
「オマエの急所を殴ってやるガウ!」
予想通りというか……それだけは勘弁して欲しいと言う回答がフェルの口から飛び出してきて僕は絶句する。
「ちょっとそこの魂の使命こん願者、魂を貸してくれない?」
そんな会話をフェルとしていると魂を遣う者が魂を貸してほしいと頼む。
「僕……ですか?」
僕は良かった。この女性から離れれる! なんて嬉々としていたのに、
「あっ……いや……君じゃなくて……その隣の女に言ったんだが……」
魂を遣う者は僕と目すら合わせようとせず、しどろもどろした態度で声を震わせる。
これはカルマンのせいだ! 僕、誰からも魂を遣われてないんだけど!?
そんな怒りを覚えていると、女性は僕に答えを聞けずモヤモヤしているような態度を見せながらも魂を遣う者の要請は絶対だ。
渋々ながらもその魂を遣う者に魂を貸し出すため僕の元から離れる。
だけど離れる前、
「あとで教えてくださいね」
なんて僕に威圧的な声で耳打ちしてきた。
僕はこのあと、丸裸にされて焼き殺されてしまうかもしれない……。