-カルマンってほんと気持ち悪い-5P
まぁ、魂の波長が合えばほぼ固定化されるみたいだけど、登録したての僕は色んな人に魂を貸すことの方が重要視される。
教会の要請でカルマンと鉢合わせしたとしても、現に遣われたのは別の魂を遣う者だったし……。
うーん……。
「なんとか言ったらどうですの? 貴女はカルマン様のなんなのですか!? 恋人なの!?」
女性はそう言いながら今にも泣きそうな顔で僕に訴え掛けてきて、言いたいとすることをここで理解した。
なるほど、魂を遣われて羨ましい! じゃなくて、カルマンに気に入られてる? (ように見えるのかな?)から体でも売ってカルマンを射止めたんだろ。なんていう考えに至ったのだろう。
こういう場合、どう説明しても納得なんてして貰えない……。
どう説明するのが一番、まだ被害を産まなくて済むのか。僕はそう考えながらも
「えっと……ごめんなさい。僕こんな見た目でも一応男なんですけど……」
なんて脳死で答える。
「まさか!? そんな訳ないじゃない! 嘘も大概にしてもらっていいかしら!?」
だけど油に火を注ぐ結果になってしまったらしい。女性は怒ったような口調で僕に、なら証明して! なんて無理難題を押し付けてくる。
まぁ案の定と言うか……