-カルマンってほんと気持ち悪い-4P
ん……? よく女性に間違われることはあっても、そんな失礼な質問をされたことは一度もない。
この質問になんの意図があるのか……。
そう思いながらも
「えっと……身体を売るってどういうことですか?」
身体を売るというのがなんなのか? 脳内会議で決定され聞いてみることにした。
「だってそうじゃない! カルマン様に魂を遣われることは女性魂の使命こん願者の間では憧れであり、ステータスになるのよ!? 私だって最初は嫌々、魂の使命こん願者をしていたのだけど、カルマン様みたいなクールなイケメン魂を遣う者様に、魂を遣って貰えるかもしれないのよ!? まぁ……でもカルマン様は女性が苦手なのか、一度も女性の魂を遣ったことが無いって有名なのだけど……。でも貴女は魂を遣ってもらったことがあるのよね!? 可笑しくないかしら!?」
なんて彼女は鼻息を少し荒くしながら、興奮気味に僕に詰め寄る。
僕はそんな彼女を冷ややかな目で見ながらも、
カルマンは男女関係なく魂をほとんど遣わない。
母さんから魂の使命こん願者を続けても良いよ。って言われて二回ほど、カルマンと鉢合わせしたけど、カルマンは一度も僕にも他の魂の使命こん願者にも魂を貸せと命令しなかった。
現に、今も愛用しているであろう武器を片手に、欠片に殴りかかっている。
僕はそれを理解したあとどこから訂正すべきか悩む。
特定の魂を遣う者に複数回マッチするのはまずない。