表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

195/1661

-カルマンってほんと気持ち悪い-3P


「無かったことにしてくれ」


 と逃げるように去っていって行く。


 そのせいで僕は魂を遣われる事が一度も無くただ傍観しているだけの状態に。


 自分と契約する人間だから、他の人には遣わせたくないとか? 絶対、カルマンに恋人がいたらガチガチに束縛されてるな〜。可哀想に。


 僕は居るかも解らない恋人を心の中で哀れみながら暇だな〜。と安全地帯でウロウロすることしかできなかった。


 途中、僕と同じ魂の使命こん願者(ドナー)である女性から声をかけられ、暇なこともあり話をすることにした。


「貴女お名前は?」


「僕はリーウィンですけど?」


「そう……。リーウィンさんって呼んでいいかしら?」


「好きなように呼んでもらってもいいですよ!」


「じゃあリーウィンさんで。リーウィンさんはあの魂を遣う者(シシャ)……カルマン様と、どう言う関係なんですの?」


 なんの話しをするのかと思えばカルマンの話か……。なんて内心溜め息をつきたくなったけどここはグッと堪え、なんとか微妙な笑顔で乗り切る。


 最近、カルマンと関わることが多くなってきてから、こういう質問をされることが多々ある。


 まぁこれは僕の容姿が一番問題なんだと思うけど……。


 意外とカルマンは女性人気が高い。


 僕からすれば、カルマンのどこに魅力を感じるかは解らないけど、なんでも孤高な瞳が素敵だとか、あの冷たい雰囲気がとか。色々と聞かされる。


 そして今回も……。


「僕とカルマンの関係性……。うーん……何なんだろ……? 一度魂を貸した人……かな?」


 カルマンとの関係性を聞かれてハッとしたけど、僕とカルマンの関係性ってなんだろ?


 最近、家によく来るようになったけど、別に仲が良いともいえないし……かと言って知り合い程度かと言われればちょっと違う……。


 考えたところで答えのない質問だ。


 無難に返すのが得策だろうと思い、僕はそう答える。


「えっ!? 貴女、なぜそんなにカルマン様と仲がよろしいの!? もしかして……身体でも売りましたの?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ