-カルマンってほんと気持ち悪い-3P
「無かったことにしてくれ」
と逃げるように去っていって行く。
そのせいで僕は魂を遣われる事が一度も無くただ傍観しているだけの状態に。
自分と契約する人間だから、他の人には遣わせたくないとか? 絶対、カルマンに恋人がいたらガチガチに束縛されてるな〜。可哀想に。
僕は居るかも解らない恋人を心の中で哀れみながら暇だな〜。と安全地帯でウロウロすることしかできなかった。
途中、僕と同じ魂の使命こん願者である女性から声をかけられ、暇なこともあり話をすることにした。
「貴女お名前は?」
「僕はリーウィンですけど?」
「そう……。リーウィンさんって呼んでいいかしら?」
「好きなように呼んでもらってもいいですよ!」
「じゃあリーウィンさんで。リーウィンさんはあの魂を遣う者……カルマン様と、どう言う関係なんですの?」
なんの話しをするのかと思えばカルマンの話か……。なんて内心溜め息をつきたくなったけどここはグッと堪え、なんとか微妙な笑顔で乗り切る。
最近、カルマンと関わることが多くなってきてから、こういう質問をされることが多々ある。
まぁこれは僕の容姿が一番問題なんだと思うけど……。
意外とカルマンは女性人気が高い。
僕からすれば、カルマンのどこに魅力を感じるかは解らないけど、なんでも孤高な瞳が素敵だとか、あの冷たい雰囲気がとか。色々と聞かされる。
そして今回も……。
「僕とカルマンの関係性……。うーん……何なんだろ……? 一度魂を貸した人……かな?」
カルマンとの関係性を聞かれてハッとしたけど、僕とカルマンの関係性ってなんだろ?
最近、家によく来るようになったけど、別に仲が良いともいえないし……かと言って知り合い程度かと言われればちょっと違う……。
考えたところで答えのない質問だ。
無難に返すのが得策だろうと思い、僕はそう答える。
「えっ!? 貴女、なぜそんなにカルマン様と仲がよろしいの!? もしかして……身体でも売りましたの?」