-カルマンってほんと気持ち悪い-2P
カルマンはそれを気にしてくれているのかな? そう思っていると、
「おまえ、どうして他の魂を遣う者には様を付けるくせに、俺は呼び捨てなんだ?」
カルマンはどこか怒った様な……よく解らない表情で僕に聞く。
「えっ? 逆に魂を遣う者様やカルマン様って言われたいの? 僕、流石にそれは気持ち悪いから言えないかな?」
僕はキョトンとした表情でカルマンに聞き返す。
「おまえ……俺のことバカにしてるだろ? 一応、俺も魂を遣う者だぞ?」
今までそんなこと気にする素振りも見せなかったのに、どーしてカルマンは拗ねたような態度を見せるのか。
「えっ! ぜぇ〜んぜんっ! バカにしてないよ? ほ〜んのちょっとだけ非常識で、人間性が欠けているなって思ってるだけ!」
僕は指を使って少しだけとジェスチャーしながら悪気なくカルマンに正論の刃を突きつける。
「……おまえそれをバカにしていると言うんだ。はぁ──まぁ良い」
カルマンは大きな溜め息をついたあと、僕の魂は俺のものだと訳の解らないことを言い、メテオリットの欠片に単身で乗り込んで行った。
その後も何人かの魂を遣う者が僕の魂を遣おうと、カルマンが欠片の討伐に専念している時を見計らって声をかけてきたけど、いつの間にかカルマンが他の魂を遣う者を萎縮させる様に睨みを利かせ、それに恐れ戦いた魂を遣う者たちは皆、僕に愛想笑いをしたあと