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-教会へ-6P

「僕はれっきとした大人です! ほら、これが証拠です!」



 語気を強め、勢いよく成人の証をケルヴィムに突き出した。



 そんな僕を見たケルヴィムは、一瞬、目をぱちくりとさせながらも成人の証を受け取り、まるで偽物だと疑ってかかるようにじっくりと確認し始める。



 なんなんだこの魂を導く者(セイト)は! 僕は疑われたことに不満を覚えながらも、なんとも言えない不安感に苛まれる。



 まあ、当たり前のように直ぐには解放して貰えなくて……。なんとか疑いを晴らし終えた僕は、別のケルヴィムに導かれながら魂の使命こん願者(ドナー)登録の部屋へ──。



 ケルヴィムは、登録の部屋に着くや否や、



「こちらが魂の使命こん願者(ドナー)登録の部屋です」



 なんて要件だけを冷たく言い放ち、謝罪もないまま背を向けて去って行く。



「えっ、あっ、ありがとうございます……」



 僕はそんなケルヴィムに、思わずお礼を口にしてしまったけど、その背中に向けて抱いたのは不快感のみ。



 だけどこの場で文句を言ったりすれば、さらに厄介なことになる! 僕はそう判断し、静かに不満を飲み込んだあと、扉を潜り、

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