-メテオリット討伐戦開始-4P
カルマンに非常識なんて言われる筋合いはないよ!? なんて思うけど、そんなことを言えばまた火に油を注ぐ結果にしかならないことは僕でも解る。
だからごめんなさいと上目遣いにうるうるとした目で謝罪したらまた頭を叩かれた。
二度も叩かなくてもいいじゃんか! 僕はムスッとした顔をしていると、
「まぁまぁ〜、良いじゃないですか〜」
そんなやり取りを見ていたヌワトルフ神父は、微笑ましそうに仲裁したあと、母さんは見学ということで早速行事を始めましょうかと進行する。
「チーム分けはどうやって決めるんだ?」
カルマンはヌワトルフ神父と親しい仲なのか、元々不躾な人間だからなのか解らないけど、あまり良いとは言えない態度で神父に聞く。
「ふむ……そうですね……。此処は色んな魂を遣う者や魂の使命こん願者が交流を深めると言う意味合いもあるので平等性を保つためにもくじ引きにしましょうか」
ヌワトルフ神父は白く伸びた髭を触りながらカルマンににこやかに返す。
「そうか──」
カルマンはそう言いながら、普段ならば絶対やることがなさそうなのに、今回は早くチーム分けをさせろということでくじ作りを自ら進んで手伝いに行く。
カルマンも人助けをすることなんてあるんだな〜。なんて呑気に考えながら僕はくじが出来るのを待った。
-三十秒後-
くじは直ぐに出来上がり、皆くじを引いていく。
集まった人数は十人。