-メテオリット討伐戦開始-3P
「フェルも行くんだよ」
そんなフェルにムカっとし、僕はフェルを巻き添えにして母さんと一緒に家を出た。
昨日の話は冗談だと思っていたけど本当に着いてくるみたい。
まぁそれはいいとして、なぜか母さんの手には大きなバスケットが握られている。僕はそれがなんなのか解らないけどまぁいっか。と軽く流し、指定された集合場所へ向かった。
僕が行くのが遅かったのか、僕以外の魂の使命こん願者も魂を遣う者も全員揃っていて、重役出勤も甚だしく、とても白い目で見られて気まずい……。
なぜ皆が僕のことをそんな目で見ているのか解らずキョトンとしていると、カルマンが鬼の形相で僕のところに来て、詰め寄ってきたかと思えば、
「おまえはバカか! 母親を連れてきてなにがしたいんだ!」
と罵倒し始める。
「母さんがどうしてもっていうから……」
僕はそんなカルマンに、てへっと舌を出しかまととぶると「おまえはバカだろ!」なんて鼓膜が破れるかと思うほどの大声で叫ばれたあと、思いっきり頭を殴られた。
「う〜〜 耳元で叫ばなくても良いじゃんか…… 耳が可笑しくなりそう……」
僕はそんな文句を垂れながら片耳を指で塞ぎ殴られた部位を撫でていると、
「本当におまえと言う奴は! 非常識にも程がある!」
なんて、自分のことを棚に上げ始める。
いやいや……