-とある日の……-4P
とボヤきながら家に入ってきた。
この時にはある程度、カルマンとの関係もそこまで悪くはなく、どちらかと言うとこんなやり取りが普通になっていた。
前みたいに嫌い! という感情もほんと薄くなっているから不思議なものだ。
そんなこんなでカルマンの非常識さに辟易としながらも部屋に戻ると、フェルが最近、母さんから買い与えてもらったスケッチブックとクレヨンで茶色い塊の様なイラストと、カルマンに似た人物の絵を描いていた。
「フェルそれは何?」
「これはう○こまみれになったカルマンガウ!」
フェルはどうだ! 傑作だろ! と誇らしげな態度で僕に見せびらかしてくるけど、その後ろにカルマンが居ることに気づき急いで逃げようとする。
だけどフェルの身体の大きさじゃ、カルマンのリーチの長さには勝ち目がない。
フェルは呆気なく捕まり、かなりのお叱りを受けていた。
そんなカルマンを睨みながらもフェルは泣きべそをかき、反撃する隙を狙うけど、カルマンにそれを見透かされ、もっと怒られていたのは言うまでもなく。
「はぁ──」
僕はこの二人が顔を合わせると毎回ろくなことがないなと溜め息を漏らし、二人の様子をただ止めることもせず眺めていた。
そんな二人のやり取りを眺めていると、カルマンはふとなにを思ったのか、僕に厚紙とペンと紐を寄越せと横暴な態度で言ってきた。
僕はなにをするのか解らないまま言われた通りカルマンにそれらを渡し、