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-君は本当に……-7P
「そんな顔しないで! 僕は絶対、大丈夫!」
その表情は寂しげで、憂いを帯びている。僕は無理やり笑顔を作り、必死に明るく振る舞った。
母さんは、瞳を軽く揺らしたあと、
「そう……ね……。あなたが決めたことだものね……。ちゃんと応援しなくちゃね!」
そう言ったあと、顔を両手でパンッと強く叩き、自身に喝を入れる。母さんの頬は真っ赤に染まり、痛々しい。大丈夫かな? そんな心配を内に零しつつも僕は、
「ありがとう」
そう一言、俯いた。
そんな僕の態度になにか言わなきゃと思ったのかも。母さんは急に、
「あっ!」