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-君は本当に……-6P


 そんな母さんの態度に、僕はやっぱりかける言葉が見つからなくて、


「ありがとう……。我儘を言っちゃって……ごめんね」


 そう無難なことしか言えなかった。


 そんな僕の謝罪に、母さんは目を伏せ、ただ「うん」と頷くだけ。


 複雑な心境をひた隠し、飲み込もうとしている母さんに、僕は


「母さん、カルマンとの契約の話だけど……」


 そう契約について話をする。


 こんな状況で、伝える話じゃないことは理解している。だけど、今しかこの話はできない。そんな気がしたんだ……。


「うん」


「契約は、簡単には破棄できないらしい。だけどその代わり、カルマンが守ってくれるから、僕は死なないよ」


『僕は死なない。だってカルマンが守ってくれるから』そう自分に言い聞かせる様に、心の中で復唱し、力強く伝えた。


「そう……。カルマン様を信じるしか……ないわね……」


 母さんは目を伏せたまま、そうポツリ。

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