221-タナストシアのボス-
「まずは、あの人が使っているモノが僕たちと同じ魂なのか?
それとも、別のモノなのか知っておかないとダメだと思う」
カルマンが大人しくなったのを見計らい、ルフーラが僕たちにそう言う。
だけど、それだけを伝えられてもやり方が分からない。だから僕はルフーラに問い掛けた。
「どうやって知るの?」
でも、まだルフーラ自身その部分に辿り着けてないっぽい。
「まだ確証はないけど、怪しい物って言えば、首に掛かっているよく解らない石のようなモノ
それから指にジャラジャラとつけてる宝石の類が怪しくない?」
そう言って、蛇のタナストシアを指さした。
それを聞いた僕は、なるほど? そう思いながらもタナストシアの首や指に付いている宝石を観察しはじめた。
でも、どうやらカルマンだけは理解できなかったみたい。
「なにが言いたいんだ?」
そう言って、イライラした様子でルフーラを睨みつける。
そんなカルマンの態度にルフーラは、若干呆れを覚えるような息を吐き出しながらも、淡々とした声音で説明をはじめる。
「簡潔に言うと、身につけている宝石類をあのタナストシアから切り離して様子を見る。が良いんじゃない? って事」
でも、それはカルマンからすればおかしなことを言われているようにしか感じられなかったらしい。
「なんだそれ?」
そう言って、悪癖って言うのかな? ルフーラをバカにしたような態度で鼻を鳴らしてた。
でも、打開策がない以上、他に方法は見当たらない。僕はそう判断すると同時に、まだまだ冷静になれないカルマンへと、諭すように言う。
「その方法が一番確実性が上がるから提案してるんじゃないの?
そんなに急いでも、かえって悪い結果しか生まないと思うから、ルフーラの作戦を試してみない?」
だけど、何がそんなにカルマンを意固地にしてるんだろ?
カルマンは、頑なに首を縦に振ることなく。むしろ独断専行――一人で突っ走ろうとしはじめる。
瞬間。
バシャッ!
「ひゃっ」
「なにするんだ!?」
そんなカルマンを見兼ねてか、ルフーラが僕を巻き込む形で、バケツをひっくり返したような大量の水を天井から落としてきた。
……なんで僕、冷水浴びせられてるの?
おかしくない?
そう思っていると、ルフーラがあっさりとした態度で口を開いた。




