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【累計11万PVありがとうございます! 水・土更新】未完のゼーレ〜仮初を暴きし世界《Evanescens: Revelans Genesis》  作者: 月末了瑞
最終章『選択が記す結末の行方。答えの先の彼岸かエデンか』

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218-続き-

「なにをしているのですか!

 早くあの者たちを殺りなさい!」


 蛇のタナストシアは焦った声でヌルに命令する。


 だけどヌルは虫の息なのか、全く動こうとしない。


 そんなヌルに痺れを切らしたらしい。タナストシアはとても大きな虹色に輝く魔水晶を両手に掲げ、ヌルにあてがいはじめる。


 すると、どういう原理なのか……何もわからないけれど。虫の息だったはずのヌルは、“ぐぉぉぉぉぉぉぉぉ”と咆哮したあと、僕たち目掛けて突進しようとしてくる。


 その勢いはかなりのもの。その為僕は、万事休すか。


 そう思い、ちょっとだけ諦めそうになった。


 だけどそれを見たノインが、どこか嬉しそうにヌルの相手をしてやると僕に提案しはじめた。


(ちょい、わてに任せてくれや)


 僕はそんなノインの言葉に、若干の疑問を覚えつつも、ノインは乗り気だし、僕じゃ太刀打ちできない可能性がある。


 だから、素直にその提案を受け入れることにした。


『わかった。でもあんまり無理はしないでね?』


 そう言うが早いか否か――ノインは、僕が了承する前にヌルに向かって鋭い刃のような(つた)を放つ。


 ヌルはそんな蔓を引き裂こうとするけど、丈夫な糸の(ごと)くノインの蔓は、ヌルに突き刺さりビクともしない。


 それを認めた蛇のタナストシアは、怒りを(あらわ)にしながらもヌルを叱責(しっせき)しはじめる。


「なにをグズグズしているのですか!」


 その焦り具合はかなりのもので、どこか分が悪いと感じているようでさえある。


 そんなタナストシアを見つめながらも、僕はカルマンへと提案する。


「殺るならノインがヌルの気を引いている今じゃない?」


 そんな僕の発言に、カルマンは“そうだな”と一言。鎌をギュッと握り直す。


 その様子を認めながらも僕は、ぽつり。


蛇の骨を被った(あの)タナストシアを殺ったら続きをしよう。

 そして決着をつけよ」


 そう言った後、蛇のタナストシアへとロザルトの鞭を伸ばした。


 だけど、やっぱり僕には戦闘センスなんて皆無みたいだね。ロザルトの鞭は少しばかりタナストシアには届かず。むしろ、その一歩手前で思いっきり地面を叩いてしまった。


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