-お互いの意志。譲れぬ信念-2P
母さんの中で、僕と関わる時のルールがあるように感じちゃって、その言動に違和感を覚えてしまった。
だけど、そんな母さんの気持ちを汲み取り、僕はクロムティーを淹れ差し出した。きっと長話になるだろうから……ね。
「ありがとう〜! う〜ん。いい香りね〜。やっぱり、リーウィンちゃんが作ってくれるお茶が、世界で一番好きだわ〜」
母さんは香りを嗅いだあと、まるでクロムティーを初めて飲むように大袈裟に褒め始める。そのあと、そんな態度とは打って変わり、
「魂の使命こん願者になって、なにか心境は変わった?」
母さんは軽くクロムティーを飲み、一度深呼吸をしてから、真剣な眼差しで僕に、魂の使命こん願者になった今の気持ちを確認する。
「う〜ん。そうだね……。心境と言うか……。一度あの化けモ……メテオリットに遭遇して、魂を貸して……。実際、僕は死んだものだと思ってたんだ。なんて言うか……、あんまり言いたくはないけど、カルマンに命を救われた? いや、殺されかけた? どっちだろ……? でも、こうやって生きてるのって、なんだか不思議だなって思う……かな?」
僕は、メテオリットに会った日のことを思い出しながら、どう伝えればいいのか解らなくて、まとまらない気持ちのまま本音を打ち明ける。
そんな僕に母さんは、カップに両手を添え、軽く目を伏せながら、