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-教会へ-3P

かなり失礼なことを口にしながらも、消えかかった馬の様なイラストが描かれた看板を指さし、僕に注意を促す。



「あっ、えっと……すみませんでした……」



 僕は十六だよ! そう言いたい気持ちはあっても、そんな勇気は持ち合わせていない。僕はモヤモヤを募らせながらも無難に謝罪し、おばさんから逃げるように離れ、再度、長蛇の列に目を向ける。



 はぁ──。そういえば、フォルトゥナ教会は、他の教会と違って、朝の十時から夕方の十八時までしか一般開放されないんだっけ? なんかそんなことを母さんが言ってた気が……。



その理由は確か……。メテオリットっていう謎の生命体が関わってるからって説明された気が……。だけど、その『メテオリット』のことは、誰も知らないんだよね。



 知られているのは、『人間が生まれるずっと昔から存在し、世界を混沌(こんとん)へ導いた、正体不明の怪物』そんな噂話だけ。



 姿形も判っていないし、その正体がなんなのかも未だに解明されていない。なんというか都市伝説に近いモノなんだと思う。



 あっ! でも、それに似た存在で知られているモノはいるんだよ? メテオリットの欠片(・・)って言うんだけど、その姿はまるで〝ガラス片〟



 でも、メテオリットと欠片は別物って話もあるし……。



 そんなことを考えながらも、僕は教会の屋根近くの大時計をチラリ。秒針は九時四十五分を指していた。



 まだ十五分もあるのか〜、暇だな〜。そんな不満を内に漏らしながら、僕は列に並び街の様子をぼんやりと観察する。

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