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-ドナーへの強い反対-4P


 なんて続けながらふふっと笑った。


「どうして解るの!?」


「だって、姿形は違えど、可愛いのには変わりないもの♪」


 母さんは、僕には理解できない言葉を発しながら、にこやかな顔を返す。そのあとカルマンの存在に気づいたのか、


「あら〜! カルマン様! 私、早く帰ってきすぎましたかしら〜?」


 なんて明るい態度で接し始めた。


 だけど、一瞬、色んな心情を滲ませるように母さんは顔を強ばらせる。それに気づきながらも僕は、見て見ぬふりを選択した。


 その間に二人の会話は進んでいたらしい。


「……いや、大丈夫だ。あとはこいつと、専属契約をする日取りを決めれば、要件は終わる」


「えっ? 専属契約……?」


 母さんは、不安を抱える瞳で〔なにの〕契約なのかとカルマンに尋ねた。


 その表情は、この世の終わりを予感しているように、目が見開かれている。それは、誕生日(あのひ)とは違う、恐怖に満ちた眼差しのように思えた。


 だけどそんな母さんの心情なんて、カルマンには関係ない。

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