-ドナーへの強い反対-3P
そんな僕に心底、面倒臭そうにカルマンは、
「はぁ──。俺がせっかく代行してやったのに、文句があるのか? ならば勝手に、再手続きしろ」
なんて、八つ当たりのように開き直った。
そんなの僕が知ったこっちゃない! そんな怒りが沸き上がり、
「カルマンが勝手にしたことなんだから、キミが責任取るべきだと思う!」
そう言い魂を守護するモノ《ツカイマ》証明書を突き返した。
だけどカルマンは、それを受け取ったあと、机の上に投げ捨てるように置き、なにごともなかったかの様な態度を取り続けた。
はぁ……。本当、疲れる。
「あとは契約だが……」
カルマンは、おもむろに立ち上がり、どこかへ行ったと思ったら、いつの間にか服が乾いていたらしい。着替えを済ませたあと、なに食わぬ顔で部屋に戻って来るや、再び契約の話を進めようとする。
それと同時に僕の部屋の扉が開き、
「フェルちゃんが窓に張り付いて、大泣きしてたけど、どうしたの〜?」
母さんがフェルを抱え入ってくる。そのあと、机の上に乱雑に置かれた魂を守護するモノ証明書を見ながら、
「あら〜! これ、フェルちゃんの証明書〜? 今と違うけれど、とても可愛いらしいわね〜♪」