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-誰、これ……?-7P
支給ミス……? いや、それはないんじゃ……。だって、管理体制がしっかりしている教会だよ? じゃあこの五十万セクトはなに……?
「ねぇ……? 僕が初めて魂を貸した時、現れた化け物ってなに?」
僕は恐る恐るカルマンに、そう確認した。
「ん? そんなことも知らないのか? あれは教会が調べた結果、メテオリットだと仮定された。──あぁ、なるほどな。あいつはボーナスステージだ。魂を一度貸すだけで、百万貰える」
僕の疑問に、なにを言っている? そう言いたげに、一瞬キョトンとしたあと、カルマンは驚く様子もなく、平然とそう答えた。
だけど──いやいや、ちょっと待って!? えっ、なに、それを伝えないまま、魂を守護するモノもいない僕の魂を遣ったってこと!? この人はなにを考えてるの? 頭がおかしいんじゃ……いや、元々可笑しいのか……。もうなにから突っ込んでいいのか解らない!
そんな複雑な心境で、僕の表情はコロコロ変わっていたんだと思う。カルマンは、そんな僕を見て、再度キョトンと間抜け面をした。
はぁ──