-誰、これ……?-4P
一、魂を守護するモノが、寿命を全うした時。
二、魂を守護するモノが、主の命令に規定回数背いた時。
三、魂を守護するモノが、なんらかの事情で自然に消滅した時。
四、魂を守護するモノが、主の身代わりが出来ない程、消耗しきってしまった時。など──。
現実問題、無理だよね。
二の命令違反は? なんて希望を見出した時もあったけど、その回数は魂を守護するモノによって異なる。そして、主である魂の使命こん願者も把握できない。
だから創り直しなんて期待するだけ無駄。
「解っているだろ? 諦めろ」
案の定、カルマンは僕の予想通りの返答をする。
「じゃあ、躾や矯正する施設はないの?」
犬や猫でも躾ができるんだし、魂を守護するモノにもできるんじゃ!? そんな希望は捨てきれなかった。
「──俺から言えることはただ一つ、諦めろ。ただそれだけだ」
カルマンは、呆れを含んだ息を吐いたあと、僕に残酷な現実を突きつける。
「はぁ……」
無理なんだ……。僕は期待を粉砕され、憂愁の籠った吐息を零すしかなかった。
フェルがまともになる方法はないのかな……? まともになってくれなきゃ、そのうち僕は、借金地獄でどうにかなってしまいそうだ──。
いや……