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-誰、これ……?-3P
「なにさ、なにさ! そうやって、人をバカにした態度を延々と繰り返して、一生孤独で寂しい思いをすればいいよ!」
僕は拗ねた様に怒り、カルマンの体をポコポコと全力で叩いた。
だけど、カルマンの体はかなり鍛えられている。僕の弱々しいパンチでは、痛くも痒くもなかったんだと思う。
「おまえ、なにしてるんだ?」
なんて、真顔で心配された。
「はぁ──。本当、ムカつく!」
僕は文句を垂れながら、カルマンを思いっきり睨みつけた。
そんな僕に、カルマンは頬杖をつき、欠伸をしながら
「おまえは犬か、キャンキャンとうるさいぞ。あとおまえが睨んだところで、無駄だ、辞めておけ」
なんて皮肉を交えて嘲笑する。
「……」
そんなカルマンに僕は、あぁ……。この人はこういう性格の人だったんだ。と、諦めを覚え、心の中で嘆息し、
「そう言えば、魂を守護するモノって、創り直せないんだっけ?」
なんて話題を変えた。まあ、無理だろうけど。
魂を守護するモノの創り直しは、正当な理由があればできるんだけど……、創り直しに期待は持てない。
確か──