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-誰、これ……?-2P
そう言いカルマンは、鼻を鳴らす。
そんなカルマンの態度に、確かにフェルが悪いけど、カルマンにも非があると思う! そんな気持ちが込み上げてくる。
だけど、多分カルマンには通じない。僕は、「はぁ……」と、深い溜め息を落とし、どう対処するか考えた。
そんな僕の悩みとは裏腹に、
「おまえを見ていると飽きないな。表情がコロコロ変わって、いじめがいがありそうだ」
とか言って、偉そうな態度でニッ、と口角を上げて小バカにする。
「なっ──! そんなこと言うんだったら、その服のまま帰って良いよ!」
僕はムッとし、カルマンを追い出そうと試みた。
「その貧弱な身体で、俺を追い出せると思っているのか? バカだろ」
カルマンはくっくっと声を殺し、僕を蔑むように罵倒する。