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-カルマンとフェル-8P


 そう語気を強め続けた。


「これで良いか?」


 カルマンは、納得できないと言いたげな声色でそう言い、僕は恐る恐る目を開けて確認する。


 良かった! ちゃんと腰に巻かれていた! なにが嬉しくて、男の人の裸なんて見なきゃいけないんだ! そう思っているとカルマンは、とても臭いナニカで汚れた服を再度、見せてきた。


 カルマンが指摘した通り、服はどれも着れそうにない。


「あー。えっと……、ちょっと待ってて?」


 僕は適当な服を自室から持ってきて、


「ちょっと小さいかもしれないけど……」


 そう言いながら、持っている中では、比較的大きな(モノ)をカルマンに渡した。


 僕の身長は百六十三センチ。だけどカルマンはそれよりずっと大きい。多分、百八十センチは軽く超えていると思う。体格もチラリと見た感じ、筋肉もしっかりついていた。


 大きめな服だけど着れるかな? そんな不安が頭を過ぎる。


 もし着れなかったら、薄い布一枚のカルマンが──。ひぇっ。考えただけで鳥肌が──

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