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-カルマンとフェル-5P


ぱたんと床に叩きつけ、不満を表す。


「フェルが悪いんじゃないか!」


「オレサマ、悪くないガウ!」


 ベチャッ


 そんな言い合いをしている最中、嫌な音が耳に響く。僕は、ハッと我に返り、恐る恐る音がした方へ振り向いた。


「あっ……えっと……」


 カルマンの髪に、フェルが投げたとても臭いナニカが命中したらしい。まだこの茶番は終わらないのか? と退屈そうに欠伸をしていたカルマンも、その瞬間、キョトンとした真顔になる。


 そしてカルマンは、自分からなにか臭うことに気づくと、無造作に髪に触れ、臭いの正体を理解する。その瞬間、青い炎を背景に、カルマンは静かなに僕たちの方へ歩み寄る。


 これはまずい。かなり怒っている。僕の心臓が鼓動を速め、体中に警告が駆け巡る。


 無言で一歩、また一歩と近づくカルマン。それに伴い部屋の温度が急激に下がり、僕の背筋に悪寒が襲う。


 いや、そりゃ……

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