表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
135/1661

-たぬきじゃないから!?-4P


 はぁ────本当に疲れる、嫌い!


 そんなカルマンに心底腹を立て、なにか言わずにはいられなくて、


「そんなの、僕が解るわけないでしょ!? それよりずっと気になってたんだけど、キミ、フェルのことでなにか隠してない?」


 なんて、思わず脈絡のない質問をぶつけた。


 別に、本気で隠しごとをしているなんて思っていない。ただ、言われっぱなしがムカつく! それだけ!


「いや、俺は知らん。それに、俺とたぬきが似ているわけがないだろ? おまえの目は節穴か?」


 カルマンの態度は相変わらず偉そうに見えるけど、なんか行動が怪しい。あれ? えっ、本当に隠しごとしてたの? そう思わざるを得ないほど目を不自然に逸らし、僕とは一切、合わせようとしない。それに、手が迷子のように口元や耳たぶを行ったり来たりしている。


 僕はそんな予想外な行動をするカルマンに、目を点にしながら、


「本当に?」


 そう疑うようにジト目を向けた。


 カルマンは僕の態度に反応し、図星を突かれたようにムッとした表情で、


「おまえはバカなのか? 逆に、どういった部分が似ていると思うんだ? 具体的に話せ」


 なんて子供が怒られて不貞腐れるように、わざと僕を怒らせるような態度を取り始めた。


 なにこの人!? 僕がフェルのことを聞いた時から怪しいと思ったけど、これもう完全に黒でしょ!? ていうか! そういうのもフェルに似てる気がする! どーして怒られて、テーブルの上に足を置き始めるかな!? もう二十は超えてるであろう、僕よりも立派な大人がやる行動じゃない気がする! 絶対フェルだ、第二のフェルに違いない──

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ