-常識知らずなカルマン-4P
そう言いながらカルマンは、クロムティーにこれでもか! というほどミルクを注ぎ込み、クルクルとスプーンで混ぜ、一口飲んだあと、
「おまえが魂の使命こん願者を続けようが続けまいが、俺には関係ない。そんなことのためにわざわざ来るか」
そう続け、嫌味ったらしく鼻を鳴らした。
ほんと、余計な一言が多すぎる! 僕は内心ムカムカしながらも、
「アードっていう人の暴走は、厄災級じゃなかったってこと?」
そう確認した。
「そういうことだ。まあ国が数個滅んだ程度だ。よくあることだろ?」
カルマンの言い方から察するに、魂の暴走には段階があるのかもしれない──
……ん? えっ、ていうかちょっと待って!? サラッというから聞き流しそうになったけど、国が数個滅んでも厄災級じゃないってどういうこと? 厄災級の魂の暴走って、世界、丸ごと壊しちゃうとか? いやいや、そんな常識外れなことをサラリと言わないでよ!? しかも「よくある」ってどういうこと? あなたどこの世界線で生きてらっしゃるんですか?
そんな困惑が押し寄せてくるけど、そうだカルマンは常識知らずのごうまん男なんだ。
そう考えると、まあ……