-突然の珍客-4P
あっ、いや、リーウィン・ヴァンデルングと話をしたいのだが、大丈夫だろうか?」
カルマンは僕のことをさりげなく〔チビ〕と言いかけ、訂正しながらも要件をざっくりと伝える。
カルマンより小さいのは事実だけど、神経を逆撫してくるのはどうしてなのか? ほんと、腹が立つ!
「あっ、えぇ……。リーウィンになんのご用事でしょうか? あ、差し支えなければ教えて欲しい。というくらいの好奇心ですので〜!」
母さんは、カルマンの訪問理由が僕だと知り、少し驚いた表情を隠し、愛想笑いを浮かべて要件を探ろうとする。
「話したいことがある。ついでに体調の方も問題ないか確認したい」
カルマンは多分、母さんに聞かれたくない話をするつもりなんだと思う。
だけど、ついでに僕の体調も〜。って、ついでって要る? 要らないよね? ほんと、|カルマン(あの人)は、他人をムカムカさせる才能でもあるんじゃないの!? そんな不満を募らせつつも、僕はその場を見守った。
「話したいこと……とは?」
母さんは不安気な態度を隠し、平然を装いつつ尋ねるけど、カルマンはそれ以降、なにも答えることはなかった。
カルマンを見上げる母さんの横顔には、一瞬、複雑な表情が浮かぶ。だけど自分の気持ちを押し込むように、ニコリと愛想笑いを浮かべ、