-突然の珍客-3P
そんな疑問が沸き上がるけど、それ以上に母さんの態度が気になる。
「その節は、リーウィンを助けてくださりありがとうございました。生きているうちに、こうして何度も魂を遣う者様に会えるなんて、とても光栄です〜!」
普段となんら変わらぬ態度で母さんは、カルマンの対応を続ける。
だけどカルマンを見た瞬間、一瞬だけ母さんの顔が強ばったのを僕は見逃さなかった。
その表情にどんな感情が隠れているのか、僕には理解できない。だけど、きっとそれは、カルマンが魂を遣う者だから。
それが答えなんだと思う。
ちなみに何度か要請を受け、魂の使命こん願者の仕事をしたと言ったけど、母さんにはそのことを秘密にしている。
「一ヶ月もの間、生死の狭間さまよっていたんだから、こんな危険な仕事は辞めるべき」そう遠回しに何度も言われていた。
そんな母さんに、僕も「そうだね〜」なんて適当に返事しちゃって……。そのせいで、魂の使命こん願者を続けていることを言えずにいる。
多分、母さんは僕がまだ、魂の使命こん願者を続けているなんて、全く考えていなかったと思う。
だけど今回の訪問で、母さんにバレた気がする。
あの人、ほんと、なにしてくれるんだ! 僕の努力が水の泡になっちゃったじゃないか! そんな激しい苛立ちを覚えつつ、僕はグッと堪えて、様子を窺い続けた。
「少し、チビ──