表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
118/1661

010-突然の珍客-1P


 あれから、空白のひと月を埋めるように、慌ただしい日々を過ごしていた。


 |隕石(化け物)が現れて以来、メテオリットの欠片が活発化し始めたらしい。僕は、昼夜問わず、何度も教会からの要請で、駆り出されていた。


 フェルとはそれなりに上手くやっている……と言いたいところだけど、正直、関係は良好とは言えない。現実はそんなに甘くなくて、魂を貸し出すことになれば、嫌々ながらもアシストしてくれるけど、その度、「協力したガウから、金寄越せガウ!」とか言ってセクトを無心してくる。


 本当は、ちゃんと仲を深めたいんだけど……。タイミングがほんと悪すぎる。僕の欠点が露見しちゃって、仲を深める時間がない……。


 魂を遣う者(シシャ)に魂を遣われるたび、一時的な昏睡状態に陥ってしまうっていう欠点がね……。


 魂を遣われた瞬間、心臓を掴まれるような激しい痛みに襲われ、気づいたら家のベッドで寝ていた……。なんてこともしばしば。


 そのほとんどが、連続使用だったり乱暴に扱われたりで起こるんだけど、中には触れられただけで意識を失ったこともある。


 まあ、カルマンに魂を貸した時のように、ひと月ほど生死の狭間を彷徨うなんてことはなかったから、それだけは幸いだけど……。


 この欠点が、以前カルマンの言っていた『魂の脆さ』から来るものなのか、それとも体力面の問題なのか判らない。でも、命の危険を幾度となく経験した、そんなある日のこと──

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ