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-ギャンブル狂-2P


 ご飯の香りに釣られたのか、フェルが遅れをとった! そう言いたげな表情で、リビングの扉を勢いよく開けて入ってきた。


「フェルちゃん。まだ食事は始まっていないから、そんなに焦らなくても良いのよ?」


 母さんのその一言で、フェルは安堵したのか、フゥ──。と息を吐き、食卓へ目を向ける。


 そして僕と目が合った瞬間、一瞬ジトー。と聞こえてきそうなほどの仏頂面を見せ、僕と反対のテーブルの上に座った。


 ははーん。僕に落書きしておいて、投げられたことを相当根に持っているとみた。そんな分析をしつつも、僕は気に留めないようにした。


 気に留めればフェルの思うつぼ。絶対また、「慰謝料を寄越せ!」とか言ってくるのがオチだ。まぁ実際のところは解んないけど、なんかそんな気がする!


 だけど母さんのご飯は、平和を呼ぶみたい。


 目の前に広がる豪華な料理の数々に、さっきまでの不満は消滅したらしい。フェルは目をキラキラと輝かせ、子供のようにはしゃぎ始めた。


 僕は、謝罪とかあるのかな〜。なんて少し、期待したけど、落書きしたことは──。うん、反省の色はどこにもなかった。


「フェル、カジノに行ってどうだったの?」


 フェルの行動に目を瞑りながら話題を提供する。


 まぁ僕自身、カジノのことなんてさっぱり解らないんだけどね。二十万セクトの行方が判れば嬉しいかも?


「今回は、ピエピエが悪かったガウ」


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