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-ポンコツとの出会い-8P
、ふう──、と息を吹きかけ僕に怒り散らす。でも、僕が知ったこっちゃない。
それに、『毛玉の名前つけよう。っていう話になったんだから、毛玉も居ないと!』という気持ちの方が強い。
「なんでもいいガウ!」
僕が名前をつけることを説明すると、毛玉はご機嫌ナナメな様子で、尻尾をパタパタと地面に叩きつける。
「じゃあ毛玉」
そんな毛玉に呆れを覚え僕は、なんでも良いなら。と名前を提案した。
「拒否するガウ!」
だけど毛玉は提案を即断する。はぁ……。ほんと意味が解らない。
「さっきなんでも良い。って言ったじゃん!」
「なんでもいいとはいったガウが、なんでも良いとは言ってないガウ!」
毛玉は、よく判らない屁理屈を並べ、プイっと顔を背ける。
なんていうか、この魂を守護するモノは、知れば知るほど僕の血が一滴も入っていない気がする。それに考え方も幼稚すぎるから、僕にはどうすることもできない。