転プライアンス 登場キャラクター紹介(2)
【キャラクターNo8】早坂 孝太郎
鳳凰高校3年生。生徒会長を務める。2年生の時からの継続で会長を務めるという異例の存在。明治時代の偉大な民俗文化学者を祖父にもち、その名前も祖父の名前を引き継いでいる。4名の厳選されたユニークな生徒会役員とともに、約800名弱の名門校、鳳凰高校で巻き起こるさまざまな問題に立ち向かう。
見た目は厳粛な生徒会長のイメージとは反対に、幼い容貌をしており、大きな丸眼鏡、ちょっとしたくせっ毛と合わせて、いささか厳粛な生徒会長のイメージに反しているため、初見の人を驚かせることが多い。
あまり細かなことにはこだわらないおおらかな性格だが、父の研究を引き継いで、あるテーマを個人的にも研究を続けている。
祖父は民族学の研究を通じて、渋沢一族とのつながりがあり、柳田先生、宮本常一先生といったビッグネームとの共著もたくさんあり、Wikipedia もあるほどの全国的な有名人となっており、地域でも名前を広くしられる高名な存在である。一方、本人には、比較的無名でその人生を早く終えた父に対する思いは特別なものがあるようだ。
【キャラクターNo9】猪瀬川ゆい《いのせがわ ゆい》
鳳凰高校2年生。会計担当役員。早坂会長に誘われて生徒会に入会。高校二年生にしてすでに日商簿記1級を保有しており、部費申請、予算申請、実績報告書について書き直しを何度となく申しつけられ、涙を流した生徒は数えきれない。
また実質的に活動をしていないにも関わらず活動費を受け取っている、幽霊部の発見には天性の勘が働くらしい。つい先日も有名無実化していた文芸部を廃部に追いやった記憶は新しい。周りからは会計や監査の鬼のように見られている。しかしその本質が相当の歴史オタクにあることを知るものはすくない。
地元の英雄の中では「滝川源右衛門助義」推し。
【キャラクターNo10】狸宮 みさき《たぬきみや みさき》
鳳凰高校二年生。書記。身長のことに触れると本人の機嫌が極端に悪くなるため、最近ではその話題に触れるものも少なく、大きな声では言えないが、小学生のような風貌をしており、頭の左右には大きな赤いリボンをつけている。
かえってそのリボンが幼さを助長している感があるが、本人が好きなのであろう。ならばいいじゃないか。誰もそのことを指摘したものはいない。基本的に、仕事も勉強もしたくない面倒くさがり屋だが、成績もトップクラスであり、外見的なイメージに反して、実務能力的には生徒会実務を、青山野と共に動かしている実力者である。
【キャラクターNo11】鹿野 花音
鳳凰高校二年生。役職なし。ほとんど毎日放課後はホウライ地区周辺のフィールドワークと称する地盤研究に出かけており、地盤、傾斜、植栽、地質などあらゆることを知りつくす、地理・地学マニア。中央構造線をこよなく愛する。「三波川変成帯」推し。その能力を活かして、鳳凰高校約800名弱の生徒たちの個人情報や、高校の立体建築構造についても知らないものはないというもっぱらの噂である。
ただ本人には、その膨大な個人情報を悪用しようとする意図は全くない、きわめて善良な生徒である。ただし生徒会、授業よりも、フィールドワークを優先する傾向があり、欠席・早退日数が積みあがっているはずだが、そのあたりがどのように処理されているのかは、早坂会長しか知らないという。不可解である。
続く