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JOKER  作者: 札幌5R
2/11

file2「エリート公務員」

20XX年2月6日

水森警察署

??「今日からこの部署に異動になりました。小野です。」

結城「少し違う部署だったけどこいつはエリートだからな。アドバイス等貰うといいだろう。仲良くしてくれ。」

結城部長から紹介されたこの男は眼鏡をかけ、短めな髪。

真面目そうで「The 公務員」って感じがする。

結城「オラ、お前らもあいさつしろ」

原田「あっ、私は原田って言います。よろしくお願いします」

小野「原田さん、よろしくお願いしますね。」

部署のみんなが挨拶を終えると、私は気になっていた質問をなげかけた。

佐伯「なんで今の時期に部署異動なんかしたんですか?今2月ですよ」

結城「郡道の状態があまり良くないらしくてな、しばらく捜査活動は出来ないらしい。」

佐伯「いつ治るんですか?」

結城「さあな?回復次第じゃないか?」

佐伯「人が減るのは痛いですね」

原田「あ」

結城「どうした?」

原田「あの、この後仕事終わったら、小野先輩の歓迎会も兼ねて、飲み会行きませんか?」

小野「いいんですか。私はもちろんいいですよ。ありがたい限りです」

結城「よし、やるか。佐伯、場所抑えとけ。」

佐伯(なんで私なんだよこのクソジジイ)

「は、はあ。小野さん好きな物ありますか?」

小野「私は好き嫌いはないタイプです。強いて言うなら、今は焼肉の気分ですね。」

佐伯「あ、近くに私の行きつけのお店があるんですよ。そこでいいですかね?写真送りますよ。」

小野「いえ、お腹すいちゃうので大丈夫ですよ」

佐伯「ふふ、面白いですね」

自分の思っていたより面白みのありそうな男だった。

小野「では、楽しみにしていますよ」

仕事を終え、私たちは私の行きつけの焼肉屋に向かった

結城「なかなかセンスいいじゃねえか。佐伯に任せてよかったな。」

佐伯「いえいえ、たまたまです」

原田「しかし、こんなとこに焼肉屋があるなんて。よく知ってましたね」

佐伯「友達に連れてきてもらってそっからハマったみたいな感じよ」

小野「私、焼肉屋のビビンバ好きなんです。ここにありますかね?」

佐伯「あ!ありますよ。ここのビビンバめちゃくちゃ美味いですよ」

藤川「これどうやって注文するんだ?」

佐伯「前来た時は、紙だったけど…紙もないしタブレットがあるからそこからだと思うよ。」

藤川「佐伯が注文してよ」

佐伯「えー分かったよ」

…………

佐伯「私のセンスで注文したから、文句言うなよ。」

原田「先輩のセンスなら大丈夫ですよ。」

結城「俺の奢りだから、いっぱい食え。遠慮すんなよ」

小野「ビール飲んでもいいですか?」

河田「飲もう飲もう」

…一同食事中…

河田「#&/¥+(“…@+¥」

佐伯「潰れてんじゃん。小野さんは大丈夫?」

小野「ええ。お酒には強い方です。」

原田「すごいピンピンしてる」

佐伯「てか、結城部長お酒飲めないって意外でした」

結城「今まで飲み会とかしなかったからな。会計しとくから出といていいぞ」

私たちは焼肉屋から出て、少し話した。

小野「今日は私のためにありがとうございました。」

原田「これからよろしくお願いします!先輩!」

小野「皆さんどうやって帰られますか?交通費くらいはらいますよ。」

佐伯「いや大丈夫ですよ。気をつけて帰ってくださいね」

次の日

原田「おっはよーございまーす」

佐伯「元気だね。二日酔いやばい。」

結城「みんな揃ってるか?今日は隣町の井戸田町からヘルプの要請が入ってるから行くぞ。」

「行くメンバーは俺、小野、原田、佐伯だ。ほかのメンバーはいつも通りの仕事しといてくれ。」

車内に乗り込み、井戸田町へ向かう。

原田「佐伯先輩。大丈夫ですか?二日酔いなのに」

佐伯「なんとか。でも今日は莉々ちゃんが頑張ってくれると嬉しい…」

原田「分かりました。初めて任された仕事頑張ります」

佐伯「まあ、今まで任してないだけで頑張ってたし、今回も行けるよ」

原田「ありがとうございます。もうすぐ着きますよ。」

井戸田町に到着し、結城部長から作戦の概要が言い渡される。

結城「小野には説明したが、もう一度確認する。今日この辺りで麻薬の取引が行われるようだ」

「くれぐれもターゲットにバレないように行動しろ。分かったな」

原田「特徴はありますか?」

結城「一人は髭がもじゃもじゃで髪もサンタクロースみたいな毛量らしい。もう1人は禿げてて痩せている。イメージとしては、タマゴ人間」

原田「ふざけないでくださいよ。」

結城「申し訳ない。現場はコンテナ置き場のようだ。作戦は、取引をしているタイミングでドーンだ」

小野「くれぐれも音を立てないように、お願いします。」

結城「じゃあ、みんな位置につけ」

位置についてからしばらくするとサンタのような男が入っていった。

結城「サンタ男が入っていった。タマゴが来たら突入するぞ。」

一同「了解」

……

結城「たまごが来た。準備しろ。」

程なくして部長が疑問の声を上げた。

結城「あれ?コンテナの中を見たらたまごが逃げてった。まあいい。サンタだけでも捕まえるぞ。」

…一同移動中…

原田「なっ…」

小野「これは…」

サンタがコンテナの中で無惨な姿になっていた

小野「みなさん!後ろ!」

コンテナの入口に謎の影がある。謎の影はこちらに向かって何かをなげつけた。

結城「爆弾か!?伏せろ!」

幸い爆弾ではなく、煙幕弾だった。一命は取り留めたが、犯人を捕まえることは出来なかった。

佐伯「ったく。井戸田町の警察の奴らは何をしてるのよ。」

井戸田町警官「大丈夫ですかーーー??」

小野「犯人はどこですか?」

井戸田町警官「見失ったであります!」

原田「ええ…」

結城「到着も遅いし、なんなんだ」

小野「もう済んだことなので仕方ありません。今はこの大男を調べるべきです。」

井戸田町警官「え、死体!お、おえー」

佐伯「え、ちょ、なにしてんの?」

結城「おーお前もう帰れ、違うやつ連れてこい。」

井戸田町警官「分かりましたであります!」

結城「なんであいつ警察できてんの?」

小野「まあまあ。麻薬の取引の約束は本当みたいですね。」

原田「こんな量の麻薬は初めて見ました」

結城「これはすごいな。それで傷跡は刃物っぽいな。」

佐伯「多分タマゴは犯人ではないよね。」

原田「なら誰??」

井戸田町警官2「お手数をお掛けしました。ありがとうございました」

小野「ここからは井戸田町の警察の仕事です。私たちは引きあげましょう。」

結城「そうだな。」

車へ乗り込み、私たちは引き上げた。

原田「それにしても、井戸田町の警察酷すぎましたね。」

佐伯「何してんだか。」

原田「あ、そういえば、郡道先輩のお見舞い行きませんか?」

佐伯「いいけど、私どこに入院してるかわかんないよ?」

原田「結城部長に聞きました」

佐伯「仕事が早い」

原田「直接向かってもいいって言われました」

佐伯「じゃあ向かうね」

病院へ着き、職員の案内の元、病室にたどり着いた。

郡道「おお!お前ら、お見舞いに来てくれたのか!」

原田「聞いてくださいよ!井戸田町の警察が酷すぎて!」

郡道「あーそうだね。昔から質は悪いって言われてたよ」

大して体に悪影響は無さそうだ。

佐伯「それにしても酷すぎたよね」

原田「はい。死体見て吐いてました」

郡道「なんだよそれw」

原田「笑い事じゃないですよほんとに笑」

郡道「しばらく働けないけど、頼んだぞ」

原田「郡道先輩も早く治してくださいね」

郡道「病院暇すぎるから週一くらいでお見舞い来てよ」

佐伯「考えときまーす」

郡道「はは。佐伯は相変わらずだな。今日はありがとう。」

警察署

結城「お前とはいいペアになれそうだ」

小野「光栄です」

結城「郡道より優秀だな」

小野「そんな事ないですよ。郡道さんも立派な警察です。」

結城「そうか。郡道が戻ってきたら元の部署に戻るのか?」

小野「それは上が決めることなので、私は何も。」

結城「そうか。なるべく俺は残って欲しいなぁ」

小野「ここの居心地も悪くないですよ。もしかしたら残りたくなるかもしれません。」

小野「(あの原田という新人。なんなんでしょう?なにかを感じます。)」

結城「とにかく、郡道が戻ってくるまでよろしく頼むよ。相棒。」

小野「相棒だなんてそんな…。私にはもったいないです」

結城「自信を持っていこうぜ。じゃあ遅い時間になったから早く帰れよ。」

車内?

??「はーぁ。俺の日本刀に汚ぇ血が着いちまったよ」

???「仕方ないでしょ。私たちのシマを荒らし歩いてたんだから」

??「折角警察が無能な井戸田に住んでんのにさ。殺したら流石に捜査はいるじゃん。」

???「今片付けておかないと大変なことになったでしょ。グチグチ言ってるとボスに〆られちゃうよ」

??「でも、今回は見ない顔が多くなかったか?」

???「そういえばそうね。見たことない子が沢山いた❤」

??「相変わらずキモイな」

???「キモイとは何よ」

??「早く事務所に帰るぞ」

File2終


書き溜めしてるのでしばらくペースは早めです

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― 新着の感想 ―
[良い点] 初めまして! Xからやって来ました。 対話調の会話がメインなので、すいすい読めます。 なんとなく数年前に流行った漫画「ハコヅメ」を思い出しました。 面白かったので、ブクマさせて頂きました。…
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